2024日本における高齢化社会の実情

社会問題

日本は世界に先駆けて超高齢化社会を迎えており、2024年現在、総人口の約30%が65歳以上の高齢者となっています。今後も続く高齢化の進行は、日本社会にどのような影響が出ているのでしょうか。

高齢者人口の増加

2024年10月1日現在、日本の総人口は約1億2,500万人ですが、そのうち65歳以上の高齢者は約3,700万人を超えています。75歳以上の後期高齢者は約1,900万人と、65歳から74歳の前期高齢者を上回っています。

高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の割合)は30%を超え、4人に1人が高齢者という超高齢化社会となっています。特に女性の高齢化が顕著で、65歳以上の女性は男性より約500万人多くなっています。

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労働力人口の減少

一方で、15歳から64歳の生産年齢人口は約7,400万人と減少が続いています。高齢者1人を現役世代約1.3人で支える状況となり、将来的にさらに深刻化することが予想されています。

この少子高齢化の進行により、労働力不足や年金・医療・介護費用の増大など、経済や社会保障制度に大きな影響を与えています。政府は高齢者雇用の促進や女性・外国人材の活用、ロボット・AI技術の導入などで対応を図っていますが、抜本的な解決は難しい状況です。

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介護問題の深刻化

2024年現在、介護保険の要介護・要支援認定者は約700万人を超えています。高齢者世帯の核家族化が進み、介護を家族に頼れない状況が増えています。

特に「老老介護」(高齢者同士で介護し合う状態)や「認認介護」(認知症の高齢者同士で介護する状態)が社会問題化しています。介護する高齢者と される高齢者の双方が、健康面や経済面で大きな負担を強いられるリスクがあります。

介護人材の確保も大きな課題で、2040年には約280万人の介護職員が必要とされていますが、現状では大幅に人手不足となっています。政府は外国人材の受け入れ拡大や業務の効率化などで対応を図っていますが、抜本的な解決策は見つかっていません。

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高齢者の生活課題

高齢者の生活を取り巻く環境も厳しさを増しています。認知症高齢者や高齢者世帯の増加に伴い、虐待や権利侵害、孤独死、自殺、消費者被害などのリスクが高まっています。

一方で、公的年金の加入期間が短い無年金・低年金の高齢者や、住宅ローンの残債があり老後資金が不足する高齢者なども増えています。高齢期の所得確保が大きな課題となっており、政府は就労支援や年金制度の見直し、資産の有効活用などの施策を進めています。

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地域社会への影響

高齢者の増加は、地域社会にも大きな影響を及ぼしています。高齢者向けの住宅やまちづくり、交通機関のバリアフリー化、認知症対策、防犯対策など、ハード・ソフト両面での環境整備が求められています。

一方で、高齢者の社会参加を促進し、豊富な経験と知識を地域で活かすことも重要な課題です。シルバー人材センターの活用や生涯学習の機会提供、ボランティア活動への参加促進など、高齢者の社会的役割を高める取り組みが各地で行われています。

日本が直面する高齢化の諸問題は複雑で解決が容易ではありませんが、政府や自治体、企業、NPOなど、あらゆる主体が連携して対策を講じることが不可欠です。超高齢化社会に向けた持続可能な地域社会の構築が、喫緊の課題となっています。

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