老害の境界線はどこにある?

社会問題

近年、「老害」という言葉をよく耳にするようになりました。高齢者が周囲に迷惑をかけたり、時代に合わない考えを押し付けたりする行為を指す言葉ですが、一体どこからが「老害」なのでしょうか? 2024年に話題となったニュースを例に、老害の境界線について考えてみましょう。

PR

まず、老害の代表例といえば、高齢ドライバーによる事故です。2024年4月、86歳の男性が運転する車が暴走し、歩行者を次々とはねる事故が発生しました。男性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と供述。高齢による身体機能の低下が事故の原因となったようです。

確かに、反射神経や判断力の衰えは避けられない老化現象ですが、だからといって無秩序に運転を続けるのは危険です。事故を起こす前に、自ら運転を控えるという選択肢もあるはず。無自覚に周囲に迷惑をかけてしまう行為は、まさに老害と言えるでしょう。

PR

一方で、単に年を取ったからといって、全てが老害になるわけではありません。同じく2024年、とあるスーパーで起きた出来事が話題になりました。レジで1円玉を大量に使おうとした80代の女性に対し、店員が「他のお客様のご迷惑になります」と制止。すると女性は「若い者は年寄りを敬う気持ちが足りない!」と怒鳴りつけたのです。

この女性の行為は、確かに周りに配慮を欠いていました。しかし、1円玉だって立派なお金。法的に問題があるわけではありません。店員の言葉も、高齢者に対する思いやりが足りなかったのかもしれません。老害かどうかの判断は、時と場合によって難しいものです。

PR

そもそも、老害という言葉自体に差別的なニュアンスが含まれていると指摘する声もあります。2024年に発売された書籍『老害の壁』では、「老害」というレッテルを恐れるあまり、おとなしくなってしまう高齢者の存在が明らかになりました。

確かに、高齢だからといって意見を封じられるのはフェアではありません。建設的な提案をする高齢者もたくさんいます。年齢による偏見で、社会から排除してしまうのは問題があるでしょう。

PR

結局のところ、老害かどうかは、相手への思いやりがあるかどうかが分かれ目になるのではないでしょうか。自分の行動が周囲にどう影響するか、常に考える姿勢が大切です。歳を重ねても、謙虚に学び続ける柔軟な心を持つこと。それが、老害にならないための秘訣なのかもしれません。

2024年、ハーバード大学の研究チームが発表した「幸福な老後」の条件は、ズバリ「良好な人間関係」でした。年を取っても、周りの人たちとのつながりを大切にする人ほど、心身ともに健康だったのです。若いうちから、身に付けたいものですね。

→テクノエッジ TOP

PR

タイトルとURLをコピーしました